
明日は第2回米朝首脳会談
さて明日は世界から注目される米朝首脳会談です。 どんな会談が行われるのか気になりますね。株式市場にインパクトを与えるものがあるのか注目です!!
第2回米朝首脳会談の動向
明日、2回目の米朝首脳会談が行われる予定ですが大きく話が進展する会談となるか世界が注目です。
しかし、私が見た首脳会談に関するニュースでは大きな進展が見込めないと予想するものが大半でした。
そのため市場では進展の薄い会談であったとしてもある程度、織り込んで進んでいるものと思っています。
もし、大方の予想に反し核問題に大きな進展があった場合、サプライズニュースとして市場が大きく反応することもありそうですが両者が歩み寄るにはまだ隔たりも多く、楽観視する意見は韓国の文大統領くらい?(-_-;)
予想の趨勢が実際と違うことはしばしばあり、私はサンバイオで泡を食うはめになったわけですからわかりませんけどねw
ただ、米朝会談が発端で下への大波はこないのかなぁくらいと思い、
上のサプライズ 10%
反応なし 85%
下のサプライズ 5%
このくらいの確率かなぁとざっくり見ています。
全体の方向感としてはダウが高値水準に来ていることもあり、何かしらのきっかけで調整局面を迎えることも十分ありそうです。
相対してみれば日経平均もダウに遅れをとっている感じですが日経平均単体でみれば下落した水準からはだいぶ戻してきていることもあり、ダウの下落には敏感に反応しそうです。
それでも上向きのトレンドへ再度突入するためにはこの近辺の値を超えなければならず、このあたりで踏みとどまれるかどうかがポイントになりそうですね。
注目銘柄を探してみる
社会全体の動向は別にして今後の企業発展の分野としてどんなものがあるか絶えず考えていきたいと思っています。そこで今日ちょっと見てみたのはこちらです。
資生堂ってどうだろう
日本人なら誰もが知る化粧品メーカーですが近年、日本の化粧品業界は業績が伸びています。
こちらは資生堂のホームページにある業績ハイライトです。
業績ハイライト | 業績ハイライト・ヒストリカルファイナンシャルデータ | 投資家情報 | 資生堂グループ企業情報サイト
見ていただければわかりますが売上・営業利益・経常利益すべて堅調に伸びています。
経常利益に限れば3年前と比べ3倍となっています。
また、この収益基調を反映してか有利子負債も圧縮されています。
堅調な業績の背景には国内で推し進める商品がヒットしていることやインバウンド戦略が第1ではありますが、急速な発展を遂げ、今や日本を追い抜いて世界第二位の経済大国になった中国での販売戦略が功を奏しているようです。
こちらは資生堂HPにある中国での事業推移です。
中国事業 | ANNUAL REPORT 2017 | 資生堂グループ企業情報サイト
過去3年の推移をみると営業利益が飛躍的な伸びを示しているのがわかります。
株価推移
昨年の6月に9,250円の高値を付け、それ以後は今年1月に5,922まで下げ、現在戻りを試している状態です。
さて、昨年の6月ってどんな月だったでしょうか?
日経平均は22,000円台で値固めをし、そこから10月の高値に向けて走り始めました。
市場はその後も騰がり続けていたのですね。
資生堂はネガティブ材料があったのでしょうか? 実は2018年8月の中間発表で資生堂は前年同期比倍増(711億円)を達成する好業績でした。
株はわからないものですね。 これほどの業績を達成しながら発表前にピークアウトということになります。
ただ、背景としてそれくらいの業績を市場は先読みして予想しており、次のテーブルに資生堂をのせたときに同様のポジションを取らなかったということなのでしょうね。
というのも6月はトランプ大統領率いるアメリカが大規模な追加関税を中国に課すことを発表した月でありました。
資生堂は日本人向けの売上・インバウンドの売上・中国での売上が特に好調だったわけですが、このうちインバウンドと中国での売上は中国の景気により影響を受けやすいセグメントになると予想できます。
次のテーブル、下半期の資生堂が同様の業績パフォーマンスを出せるか考えたとき今までと同じ期待値でいれなかったということなのでしょうかね?
実際に上のリンクにある業績ハイライトをもう一度見直してみると通期の営業利益は1,084億円となっており、通期の前年比はいいものの上期と下期で比べると鈍化しているということになります。
今後の業績予想
米中の貿易摩擦も未だ和解の域に達していませんが事業者というのはたくましく、そのときの情勢に合わせて利益追求をしていくものです。
資生堂が影響を受けるであろう中国の為替や景気を含め、2020年までの成長戦略として売上高13%、営業利益率10%台前半を数値目標としています。
国内の業績予想も堅調に予想されており、鈍化する目標設定とは見て取れません。
今後の株価推移
中国の景気減速懸念など不安材料はありますが単独の企業として成長路線に変わりはないというのが個人的な見方です。
昭和電工同様、高値から大きな下落がありましたが成長の鈍化を感じるまでは未だ株価の上昇も中途であるのではないかと思っています。
なお、需給面でも今日の段階で信用倍率は1.43倍と拮抗しています。